
Nottaは、暗号化や第三者認証、アクセス管理など、クラウド型文字起こしサービスに求められる対策を公開しています。一方で、共有設定、参加者の同意、プランごとの管理機能、第三者AIによるデータ利用条件まで自動的に解決されるわけではありません。「安全か危険か」の二択ではなく、扱う情報と運用ルールが合うかで判断するのが適切です。
Nottaは安全に使える?
一般的な会議、取材、講義、個人メモであれば、必要な設定と参加者への説明を行ったうえで候補にできます。Nottaは保存データの暗号化、HTTPSによる転送暗号化、監視・監査、アクセス制御などを公式に案内しています。また、ISO 27001、SOC 2 Type II、HIPAA、GDPR、APPIなどへの対応も掲載しています。
ただし、これらは「どのような使い方でも情報漏洩が起きない」という保証ではありません。共有リンクを広く公開する、権限を確認せずメンバーを招待する、録音禁止の会議を記録するといった運用上の問題は、サービス側の認証だけでは防げません。
使いやすい候補
端末ロック、共有範囲、不要データの削除を確認。
ルール整備後に候補
録音同意、権限、外部共有、保持期間を決める。
個別審査が必要
契約、保存場所、監査、禁止情報、代替手段を確認。

公式情報で確認できる主な対策
保存時・転送時の暗号化
公式ページでは、データセンターに保存される音声・画像・テキストなどはデフォルトで暗号化され、サービスとの通信にはHTTPSが使われると案内されています。暗号化は重要ですが、共有先の誤りや弱い端末パスワードまで解決するものではありません。
ISO 27001とSOC 2
Nottaは公式ページでISO 27001とSOC 2を掲げ、SOC 2 Type IIの報告書を2023年2月に受領したと説明しています。これは管理体制を判断する材料ですが、自社の規程や法的要件への適合を自動的に保証するものではありません。
アクセス制御と操作ログ
法人向け機能には、IPアドレス制限、外部共有の制限、操作ログなどがあります。外部共有の無効化はビジネス以上、SSO・パスワード有効期限・AI機能の無効化はエンタープライズ向けとして案内されています。必要な管理機能からプランを選びましょう。
導入前に知っておきたい5つのリスク
1. 音声と文字起こしには機密情報が入りやすい
録音ファイルだけでなく、文字起こし結果やAI要約にも機密情報が残ります。音声、テキスト、要約、共有リンク、エクスポートを一組として管理してください。
2. 共有設定のミスは暗号化では防げない
共有範囲が意図より広いと、正規のリンクから第三者が閲覧する可能性があります。誰が外部共有できるか、異動・退職者をいつ外すか、ダウンロードを許可するかを決めます。
3. 録音・文字起こしには参加者への説明が必要
Web会議にBotを参加させる場合も、対面会議を録音する場合も、開始前に目的と利用範囲を伝えるのが基本です。契約、社内規程、地域の法令によって扱いが変わるため、黙って録音しない運用にします。
「議事録作成のため、この会議を録音して自動文字起こしします。記録は参加者と関係者だけで共有し、社内ルールに従って管理します。問題があれば録音前にお知らせください」
4. AIによるデータ利用条件はプランごとに確認
Nottaのプライバシーポリシーには、音声認識を第三者パートナーのAPIで行い、利用プランに応じて音声データがトレーニングに使われる場合があると記載されています。機密性の高い業務では、対象プラン、オプトアウトの可否、第三者提供先を契約前に確認してください。
5. データ保存場所を一文で決めつけない
公式セキュリティページではバックアップデータを国内データセンターで保存すると説明されています。ただし、この記載だけから、すべての本番データが常に国内だけに保存されるとは判断できません。国内保存が必須なら、セキュリティシートと契約条件で個別に確認しましょう。
安全性と操作感を、機密性の低い音声で確認
最初から重要会議を移行せず、共有設定と削除手順を含めて試せます。
Web版とアプリ版では料金や契約管理が異なる場合があります。公式料金ページとアプリ内の最新表示を比較し、自分が管理しやすい購入経路を選んでください。
個人・小規模チームの安全チェック
- GoogleまたはMicrosoftアカウント側で多要素認証を有効にする
- 録音前に参加者へ目的と共有範囲を説明する
- ノートの共有先を必要な人だけに限定する
- 外部共有リンクは利用後に無効化する
- 機密度の高い会議は録音対象から外す
- 不要な音声、文字起こし、エクスポートを削除する
- 月1回、共有中のノートと連携サービスを見直す

企業導入前の確認項目
| 確認項目 | 主な担当 | 確認内容 |
|---|---|---|
| 録音ルール | 法務・業務部門 | 同意方法、禁止会議、利用目的 |
| アカウント | 情報システム | SSO、退職者削除、権限区分 |
| 共有 | 管理者 | 外部共有、ダウンロード、操作ログ |
| データ | 法務・セキュリティ | 保存場所、保持期間、削除、AI利用 |
| 契約 | 購買・法務 | 対象プラン、委託先、事故時の連絡 |
厳格な要件がある場合は、公式サイトで公開されているセキュリティシートを取得し、情報システム部門や法務部門と確認してから導入してください。
Nottaが向く人・別の方法も検討したい人
Nottaが向く人
- 日本語会議の文字起こしと要約を一つのサービスで行いたい
- 共有範囲を自分たちで管理できる
- 法人向けのアクセス制御や監査機能を比較したい
- 無料で使い勝手を確認してから有料化を判断したい
別の方法も検討
- 音声や文字起こしを外部クラウドへ一切送れない
- オンプレミス環境が必須
- 保存地域や委託先について個別契約での保証が必要
- 会議ごとに録音同意を取る運用ができない
会議へBotを入れたくない場合は、ZoomをBotなしで文字起こしする手順を確認してください。有料化の前に、Notta料金で無料版と有料版の違いを確認できます。使用感や注意点はNottaの評判・デメリット、他ツールとの違いは3社の詳しい比較、代替候補を含む全体像はおすすめ3選で整理しています。
まず無料で確認するなら
最初から大量の会議を移行せず、機密性の低い短い音声で、登録、共有範囲、削除と復元、文字起こし精度、必要な管理機能を確認するのがおすすめです。
Nottaを無料で試し、共有設定まで確認
用途と運用ルールに合うと判断できてから、有料プランを検討すれば十分です。
Web版とアプリ版では料金や契約管理が異なる場合があります。公式料金ページとアプリ内の最新表示を比較し、自分が管理しやすい購入経路を選んでください。
よくある質問
Nottaは情報漏洩しないと言い切れますか?
いいえ。暗号化、監査、アクセス管理、第三者認証などの対策は公開されていますが、どのクラウドサービスでも絶対安全とは言い切れません。共有設定、端末管理、録音対象、メンバー権限を含めて判断してください。
無料版でも安全に使えますか?
基本的な通信・保存時の保護はサービス全体の説明として公開されています。一方、外部共有制限、SSO、操作ログ、AI機能の無効化などは上位プラン向けです。まず機密性の低い音声で試してください。
会議参加者の同意は必要ですか?
録音の可否は契約、社内規程、扱う情報によって変わります。実務では録音開始前に目的、共有範囲、保存方針を説明し、異議がないことを確認する運用が安全です。
データは日本国内に保存されますか?
公式ページではバックアップデータの国内保存が案内されていますが、すべてのデータの保存・処理場所を一律に断定できる情報ではありません。国内保存が必須ならセキュリティシートと契約条件で個別に確認してください。
NottaのAIは音声を学習に使いますか?
プライバシーポリシーでは、利用プランに応じて第三者の音声認識パートナーが音声データをトレーニングに利用する場合があるとされています。対象プラン、オプトアウト、契約上の扱いを事前に確認してください。
参照した公式情報
仕様とプランは変更される可能性があります。契約前に各公式ページで最新情報をご確認ください。