対応する職場・学校向けTeamsで、発言を文章として残したいなら標準の「文字起こし」を使います。録画をせずに開始でき、日本語にも対応しています。会議後の要約や質問まで必要ならCopilotなどを、会議サービスをまたいで管理したい場合は外部ツールを比較しましょう。 [1] [10]
字幕・文字起こし・録画・AI要約の違い
「会議中に読める」と「会議後にファイルで残る」は別です。欲しいものに合わせて、使う機能を選んでください。
| 機能 | できること | 注意点 |
|---|---|---|
| ライブ字幕 | 会議中の発言を画面に表示 | 字幕そのものは保存されません |
| 標準文字起こし | 話者名・時刻付きの発言テキストを残す | 対応ライセンス・管理者設定・会議内の権限が必要 |
| 録画 | 音声・映像・画面共有を記録 | 文字起こしとは別に、録画の許可・保存先を確認 |
| Copilot・AI要約 | 内容の整理、質問、振り返りを支援 | 追加ライセンスや文字起こしが必要な機能があります |
字幕をオンにしただけでは、会議後に使うトランスクリプトは残りません。本文でいう「標準文字起こし」は、保存するトランスクリプトのことです。 [2] [1] [12]
無料版で使える? 最初に確認する利用条件
Teams Freeの字幕と、保存型の文字起こしを分ける
Teams Freeにはライブ字幕があります。ただし、確認した無料版の公式案内は、会議後に保存・ダウンロードするトランスクリプトの提供を明記していません。本記事の手順は、対応する職場・学校向けTeams環境を前提とします。個人向けプランで録画ができても、同じ文字起こし機能が使えるとは限りません。 [3] [4] [1]
Teams Essentialsも確認候補
Microsoftの現行Teams Essentials製品ページには、「レコーディングとトランスクリプト」が掲載されています。法人向けの比較ページでは、Teamsを含むMicrosoft 365 Business Basicなどにも録画・文字起こしが案内されています。標準文字起こしのために、Copilotを必ず追加購入するわけではありません。 [5] [6]
一方、Microsoft 365にはTeamsを含まない契約構成もあります。契約名だけで決めず、次の3点を確認すると確実です。
- 自分に割り当てられたライセンスが、Teamsと文字起こしに対応しているか
- 主催者と、文字起こしを開始する人の両方に、管理者が機能を許可しているか
- その会議で、自分に録画・文字起こしを開始する権限があるか
ライセンスが対応していても、組織の管理ポリシーや会議オプションで使えないことがあります。料金や全プランの細かな違いは、契約前に最新の公式比較と管理者の案内を確認してください。 [7] [8]
Teamsで日本語の文字起こしを開始・停止する手順
ここではパソコン版Teamsでの基本手順を示します。アプリの更新状況により、メニュー名・表示位置は多少異なります。
- 会議に参加し、記録の目的と共有範囲を伝える。開始前に参加者へ案内し、組織のルールを確認します。
- 会議画面の「その他のアクション」を開く。「レコーディングと文字起こし」から「文字起こしの開始」を選びます。
- 話している言語を確認する。日本語の会議では「日本語(日本)」を選びます。設定を変更すると、会議全体の文字起こし・字幕にも影響します。
- 文字起こしパネルで内容を確認する。発言者名とタイムスタンプが表示されます。参加者には文字起こし開始の通知が出ます。
- 終了時は同じメニューから「文字起こしの停止」。全員が会議から退出した場合にも停止します。
映像が不要なら、文字起こしだけを開始できます。記録する範囲を必要最小限にしたい会議でも、録画と分けて判断できます。 [1]
主催者・共同主催者・許可された組織内ユーザーなど、開始できる役割は設定で変わります。ゲスト、別組織のユーザー、匿名参加者は開始できません。外部の会社が主催する会議なら、まず主催者へ依頼してください。 [8]
文字起こしの保存先とダウンロード方法
会議チャットの「まとめ(Recap)」から開く
- Teamsで終了した会議のチャットを開きます。
- 「まとめ(Recap)」を選び、「トランスクリプト」を開きます。
- 権限がある場合は「ダウンロード」から .docx または .vtt を選びます。
文章を編集して議事録に整えるなら.docx、時刻付きの字幕データとして扱うなら.vttが選択肢です。既定でダウンロードできるのは主催者・共同主催者です。閲覧できても、ダウンロードまで許可されているとは限りません。 [1]
保存・共有はOneDrive/SharePointの権限も確認
標準文字起こしの利用者向け案内では、トランスクリプトは主催者のOneDrive for Businessに保存されます。Teamsの録画・文字起こしの保存基盤はOneDrive/SharePointで、会議の種類によって扱いが変わります。ファイルの所在を探し回る前に、会議チャットのRecapから開くと分かりやすいでしょう。 [1] [9]
社外の参加者へ、会議後の閲覧権限が自動で付くとは限りません。共有するときは、必要な人だけが開ける設定になっているかを確認します。組織の保持・削除ポリシーも適用されるため、「一度保存すれば永久に残る」とは考えないでください。 [9]
「文字起こし」が出ない・開始できないとき
追加ツールを契約する前に、次の順番で確認してください。
- ログイン中のアカウントと契約
個人用Teams Freeか、職場・学校用か。文字起こしに対応するライセンスが自分に割り当てられているか。 - 会議の主催組織と自分の役割
ゲスト・別組織・匿名参加になっていないか。主催者側が「録画・文字起こしできるユーザー」を限定していないか。 - 管理者の文字起こしポリシー
主催者側と、開始する人の両方で許可されているか。設定を変更した直後は、反映まで時間がかかる場合もあります。 - 会議オプションのCopilot設定
現行仕様では、会議オプションでCopilotを「オフ」にすると録画・文字起こしも無効になります。これは追加ライセンスの購入が必須という意味ではなく、その会議の設定の確認事項です。
ボタンに鍵アイコンが出る場合は、カーソルを合わせると使えない理由を確認できることがあります。分からなければ主催者・管理者へ、会議日時、利用アカウント、表示された理由を伝えましょう。組織が記録を禁止している会議を、外部ツールで無断録音する方法は選ばないでください。 [8] [7] [10]
標準文字起こしとCopilotは、どこが違う?
標準文字起こしは発言を残すための機能です。Copilotは、会議内容への質問や要点整理を支援します。対象ユーザーには対応するMicrosoft Copilotライセンスが必要で、標準文字起こしが使えることと、Copilotが使えることは分けて確認します。 [10]
会議中のみのCopilot
保存しない一時的な音声テキスト処理を使い、会議中に質問できます。録画・保存型文字起こしなしで利用できる設定があります。
会議中と会議後のCopilot
会議後にも発言内容を振り返りたい場合は、トランスクリプトが必要です。必要な会議で文字起こしを開始しておきます。
「会議中のみ」でも、Copilotへの質問や応答がコンプライアンス目的で保持される場合があります。「何も保存されない」とは言い切れません。自分の組織外で主催された会議など、利用できない場面もあります。 [10] [11]
また、Teams PremiumまたはMicrosoft Copilotライセンスで利用できる「インテリジェントなRecap」には、AIによる振り返り機能があります。標準のトランスクリプトだけで、完成した議事録が必ず生成されるわけではありません。AIの要約は、人名・数字・決定事項・担当者を原文と照らし合わせて使ってください。 [12]
Notta・tl;dvなどの外部ツールを検討するケース
Teams中心で、発言テキストを社内のMicrosoft 365に残せれば十分なら、標準機能から試すのがシンプルです。Zoom・Google Meetも含めて会議を一元管理したい、別の要約・共有フローを使いたい場合に、外部ツールを比較します。
| 選択肢 | 向いている使い方 | 導入前に確認すること |
|---|---|---|
| Teams標準 | Teams会議の発言を残す | ライセンス、管理者ポリシー、保存・共有権限 |
| Copilot | 会議の要点整理や内容への質問 | 対応ライセンス、主催組織、会議後に必要なトランスクリプト |
| Notta | 対応するTeams会議を外部ワークスペースに記録 | Botの参加許可、ログインが必要な会議の制約、利用時間・書き出し条件 |
| tl;dv | Teams会議の記録を外部ライブラリで管理 | Botの参加可否、またはデスクトップ録音の許可と記録範囲 |
Notta:Botが参加できる会議かを先に確認
NottaはTeams会議にBotを招待して録音・文字起こしする方法を案内しています。ロビーが有効なら参加許可が必要です。ユーザー認証(ログイン)が必要なTeams会議には対応していないと公式に記載されているため、会社の会議設定によっては使えません。結果はNottaのワークスペースに保存されます。機能が全プラン向けでも、利用時間や書き出しまで無制限という意味ではありません。 [14]
tl;dv:Bot方式とボットなし方式で記録範囲が異なる
tl;dvにはBotをTeamsへ参加させる方法のほか、Mac/Windowsのデスクトップアプリでボットなし録音をする方法があります。ボットなし方式はマイクとシステム音声を記録し、映像・画面共有・チャットは記録しません。Teamsに録音通知が自動表示されない場合もあるため、事前に参加者へ知らせ、社内で利用できるかを確認します。 [15] [16]
AI文字起こし・議事録ツールの用途別比較で、無料枠・料金・要約・共有方法を確認できます。Nottaを候補にする場合は、Nottaの無料版・有料版の違いも合わせて確認してください。
既存の契約で標準機能が使え、用途を満たすなら、外部ツールの追加契約は不要です。機密情報を社外サービスへ渡せない会議では、所属組織が認めた方法を選んでください。
共有する前に確認したい3つのこと
- 参加者への案内と同意
Teamsは文字起こし開始を通知します。管理者が明示的な同意を求める設定もありますが、通知だけであらゆる場面の同意が済むと考えず、目的・保存先・共有範囲を事前に伝えます。 [13] [1] - 保存先と閲覧範囲
社内会議でも、不要な人へリンクを広げないようにします。外部ツールを使う場合は、会議データを別サービスに保存してよいかを確認してください。 - 文字起こしと要約の内容
日本語の言語設定を合わせ、重なった発言を避けるなど聞き取りやすい環境を整えます。配布前に、人名・金額・日付・担当者・決定事項を見直してください。 [1] [12]
よくある質問
録画なしでTeamsを文字起こしできますか?
対応する環境と権限があれば、「文字起こしの開始」からテキストだけを記録できます。映像が必要な場合は、録画の利用条件も別に確認してください。
字幕をオンにすれば、会議後に保存されていますか?
ライブ字幕そのものは保存されません。会議後に文章として使いたい場合は、保存型の文字起こしを開始する必要があります。
Teams Essentialsで文字起こしできますか?
現行のMicrosoft公式製品ページには「レコーディングとトランスクリプト」が掲載されています。実際の利用には、割り当てられたライセンス、管理者ポリシー、会議での権限も確認してください。
文字起こしが見えるのにダウンロードできません。
閲覧とダウンロードの権限は別です。既定では主催者・共同主催者が.docx/.vttでダウンロードできます。主催者に共有方法を相談してください。
日本語の認識精度はどのくらいですか?
本記事では認識精度を実測していないため、数値や他社との順位は示していません。話している言語を日本語に合わせ、実際の会議に近い音声条件で確認してください。
まず確認するのは、契約・権限・保存の目的
発言を残すだけなら、Teams標準の文字起こしから確認しましょう。会議中に読む字幕、保存するトランスクリプト、AIで整理するCopilotを分けると、必要な機能が選びやすくなります。
標準機能で足りない点がある場合だけ、外部AI議事録ツールの違いを比較してください。別の会議サービスも使う方は、Zoomの文字起こし、Google Meetの文字起こしの利用条件も確認できます。
参照した公式情報
確認日:2026年10月7日。仕様や画面表記は変更される場合があります。
- Microsoft|会議のライブ文字起こしを開始・停止・ダウンロード
- Microsoft|Teams会議のライブ字幕
- Microsoft|Teams Freeのライブ字幕
- Microsoft|個人向けTeamsのサブスクリプション
- Microsoft|Teams Essentialsの機能
- Microsoft|法人向けTeamsプランの比較
- Microsoft Learn|文字起こし・字幕の管理ポリシー
- Microsoft|会議の文字起こしができないとき
- Microsoft Learn|OneDrive・SharePointへの保存と権限
- Microsoft Learn|Copilotと文字起こしの関係
- Microsoft|会議でCopilotを使う
- Microsoft|Recap・インテリジェントな振り返り
- Microsoft Learn|録画・文字起こしへの参加者の同意
- Notta|Web会議の文字起こし
- tl;dv|Microsoft Teamsの録画
- tl;dv|ボットなしの録音